社長コラム 社長 岡田学が倉敷化工の「今」と「未来」を語る

第8回 人間万事塞翁が馬

2017年5月22日

倉敷化工株式会社 代表取締役社長 岡田 学

風薫る5月、新入社員の採用季節になりました。就活の皆さんにとっては、一生を決める大切な時期と言えますね。弊社では今年は学卒17名が入社し、来年も同レベルの採用を予定しています。この時期になるとホームページの閲覧数が増えるそうで、特に採用ページと私の社長コラムが人気との事。弊社へ就職希望される方はこの社長コラムは必見ですよ。

さて、タイトルの「人間万事塞翁が馬」のことわざをご存知ですか?「人生の幸不幸は予測しがたい。禍福に一喜一憂するな」という例え話です。中国の昔話で、老人(塞翁)の馬が幸福と不幸の両方の原因になる物語です。(詳しくはご自分で調べて下さい。)

進学や就職でも同じことが言えます。自分がベストだと期待して会社に就職できても、その会社の業績が悪くなって倒産するかも知れない。また、その会社は実はブラック企業で業務に耐えられなくて早期退職するかも知れない。しかし、退職してから再就職した会社で花が開くかも知れない。また、独立して始めた事業が成功するかも知れない。

そう考えると、就職も人生の中では一つの縁でつながったもので、それ程一喜一憂する必要が無いかもしれませんね。私は1977年にマツダ(株)に就職して、今年40年になります。同期入社の友人と大学・高校の同級生の40年後を観察すると、成功している人には共通の特性があります。それは努力家で、我慢強く、感謝深いという事です。これは会社だけでなく家庭生活や社会活動のすべてに言えることだと思います。持って生まれた資質による所もありますが、要は如何に真摯な態度で人生に向き合うかどうかだと思います。

斯くいう私も、40歳の初め頃に、サラリーマンの不条理に我慢できずに転職を考えたことがあります。その時、現実を直視して我慢したのか、転職する勇気がなかったのかは別にして、40歳と言う年齢の意味をしみじみと考えさせられました。世間では40歳を不惑と言い、論語の中で「四十にして惑わず」すなわち「40歳になれば心が迷うことなく、自分の生き方に確信を持つようになれる」と言われています。しかし、現実問題として「40歳での転職」を考えてみると、40歳それは転職するには遅すぎるが、転職しないで自分の人生をあきらめるには早すぎる年齢だと惑う限りでした。

そして、10年後の50歳のアメリカ駐在の頃に、再度、転職を本気で考えました。フランスの会社からのヘッドハンティングだったのですが、幸か不幸かマツダを転職せずにそれから10年余りが過ぎ、今63歳を出向先の倉敷化工(株)で迎えています。長き40年の会社生活で「塞翁が馬」を何度も経験しましたが、その都度「努力、我慢、感謝」で乗り切ったと自分を誉めている次第です。

皆さんも人生を「努力、我慢、感謝」で楽しんで下さい。

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