社長コラム 社長 岡田学が倉敷化工の「今」と「未来」を語る

第5回 アメリカ大統領選挙結果を受けて

2016年12月6日

倉敷化工株式会社 代表取締役社長 岡田 学

11月9日、私はミゾレ混じりの寒い北陸でお客様と行動をともにしていました。その時に11月8日の米国大統領選挙結果速報でトランプ氏優勢と聞き、わが耳を疑うと共に倉敷化工の将来ビジネスへの影響が頭をよぎり商談どころではありませんでした。

速報結果を受け、日本株が1,000円も暴落して円も急騰。しかし翌日には元に戻るだけでなく、週末には日本株と米国株は急騰し円は急落。誰がこのような事態を予測していたことでしょうか? 東日本大震災の際に「想定外」と言う言葉を多く耳にしましたが、最近の政治・経済ではもっとも大きな「想定外な出来事」と言えなくもないでしょう。

現在は円安・株高ですが、将来はトランプ政権によって弊社は間違いなく「メキシコ」と「自動車産業」の2点で大きな影響を受けます。これ以外にも、韓国での政情不安なども含め中国・韓国・アセアンでのビジネスでも影響が懸念されます。

それに対して、弊社全員がどのように臨まねばならないかを、11月14日に弊社の社内報で社員全員へ以下のメッセージを伝えました。

  • 1.メキシコ工場のさらなる経営強化を全社支援で行う。
  • 2.不確定な状態では何事にも冒険せずに、明確なビジネス以外での大型投資は控える。
  • 3.あらゆるプロセスで無駄排除を行い、コスト競争力を向上させ不測事態に備える。

さて、今回の大統領選挙の一連の騒動の中で、安倍首相のリーダとしての行動には目を見張るものがあります。選挙速報でトランプ氏優勢と判断するや否や首相補佐官を急遽米国へ派遣し、また、自らも17日にトランプ氏と会談を行っています。会談の成果がどうかと言う前に、まず会談すると言う行動をこれだけ迅速に行ったことは素晴らしいです。当然、選挙前にもトランプ氏周辺と接触を行っていた訳で、今回の「想定外事項」が発生した時の迅速対応のシナリオを事前に準備していたと考えられます。でなければ17日に会談することは不可能でしょう。

このように想定外事項へのリスク対応に於いては、想定外事項が起きても問題が無いように事前対応しておくことも重要ですが、せめて発生時の緊急対応のシナリオを事前準備しておく必要があります。

ところで、日本にとってはTPPを始め,ロシア交渉、中国対応、北朝鮮対応、などの難題が益々大きな課題になっています。これらの課題に対して、私たちは自分たちへの影響を最小限にすべく各自が努力すると共に、皆で一致団結すべき時が来ていると私は「想定」しています。皆さん、如何でしょうか?

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