社長コラム 社長 岡田学が倉敷化工の「今」と「未来」を語る

第6回 ○○ファースト

2017年1月30日

倉敷化工株式会社 代表取締役社長 岡田 学

前回の社長コラム(2016年12月6日掲載)で「アメリカ大統領選挙結果を受けて」を掲載しました。非常に好評だと私が勝手に思い込み、そのパート2として「○○ファースト」を考えてみました。

昨年末からトランプ氏の「アメリカファースト」はすっかり有名な文句となり、また、小池百合子東京都知事も「都民ファースト」から始まり、最近は「千代田区民ファースト」を強調し都民から支持を受けています。これはどちらも自分の有権者に地元優先を表明している訳で、この優先思想を世界の他国や日本の他県はどう思うでしょう。

中国やロシアなどの経済的に統制色の強い国家では、自国優先政策が前面に出てくるかもしれませんが、世界No1.の国家である米国と日本No.1の自治体である東京都が自分の地域だけを優先する発言や政策は如何なものでしょうか?経済的に貧しいバングラディシュや財政再建中の夕張市が地域優先を標榜するのは理解できますが、富める者が他を思いやる気持ちなしで、エゴ丸出しの発言が人気を集めるこの状況をどう思いましょうか?

さて、このような政治を話題にするのが本題ではありません。これをビジネスに当てはめてみると、会社経営では部門最適の狭い考えを如何に全体最適に展開していくかが全社の課題でもあります。弊社は自動車部品事業部と産業機器事業部の2事業部で構成されており、と言う私も、7年前に自動車部品事業部長であった頃は「自動車部品事業部ファースト」に徹底していました。但し、その頃の自動車部品事業部は夕張市の様に赤字体質であり、構造改革を「事業部ファースト」で行わねばならない事情がありました。その「事業部ファースト」の徹底の甲斐があり自動車事業部の構造改革もでき、今では自動車事業部も全社最適の考え、すなわち「倉敷化工ファースト」で全社へ貢献できています。

また、社長と言う立場でその観点から考えてみますと、「倉敷化工ファースト」だけでなく、親会社であるマツダやステークホルダーを含めた企業集団全体最適が重要であり、また、将来には地元の倉敷市や岡山県への貢献もさらに重要になってくると考えています。

どの組織も自分の組織存在を最重要視しなければならないでしょうが、組織は自分の組織だけで存在できる訳でなく、他の組織との相互関係を重要視しなければなりません。

  • ・トランプさん、「グローバルファースト」と言える立場の富める貴方です。
  • ・小池さん、「ジャパンファースト」と言える立場の富める貴方です。

富める者(組織)こそ貧しい者(組織)をいたわる。
そうでなければ、富める立場にいる資格はないと言いたいですね。

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